北進するキマダラカメムシ
2020-10-01


 いつものように黒目川遊歩道を歩いていたら、手すりの上のあちこちにカメムシがいます。カメラを近づけると、いやがって逃げて行ってしまいます。そのなかに、ちょっと変わったいろのカメムシがいました。逃げようとする方向に指を置いたりして移動をブロックしながらシャッターを切りました。
 いったいなんというカメムシなのか。ネットで調べてみると、故事来歴のある虫さんでした。名前は、キマダラカメムシ。黄色くもなく斑でもないのは、幼虫だからのようです。最後に成虫の写真を置きました。なんと、2013年10月に撮っていました!
 京都市青少年科学センターに、面白い解説がありました。それによると、日本では江戸時代にあたる1770年に長崎県の出島で発見され、1783年に新種として記載されましたが、その後約150年の間発見されなかったといいます。ところが近年、九州地方で分布が拡大し、急速に北上・東進を開始。1995年に広島県、2002年に山口県、2005年に岡山県・京都府・大阪府、2006年に奈良県、2008年に兵庫県・滋賀県・東京都、2009年に島根県で記録があるそうです。本州での分布は、九州での分布とは違う経路のようです。
 台湾や東南アジアが原産地なので、外来種です。そんな虫がどうして北へ分布を広げているのか。温暖化によるものかといわれていますが、はてさて…。
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[虫・昆虫]

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