「飛ぶオナガ」をアップしてから、鳥の全体像がよくわからない写真だったことに気づきました。なので、とまっているオナガも加えておきます。
「長い尾っぽに水色の翼、黒い帽子がオナガの特徴である」と書いたのは、『東久留米の野鳥』の著者、吉良幸世氏(故人)でした。吉良氏は、東久留米市内にある自由学園で教鞭を執り、野鳥の研究を続けた人です。オナガは「黒い帽子」が曲者で、目に光を入れて写真を撮らないと、ただの帽子鳥になってしまいます。
オナガの名前は、その姿を見れば一目瞭然です。尾羽が長いからです。鶏の品種に「オナガドリ」というのがありますが、こちらは日本の特別天然記念物。「オナガ」は、ただの東久留米市の「市の鳥」。尾羽が美しいサンコウチョウも「おながどり」といわれることもあるやに聞いています。くれぐれもお間違いのなきよう。「オナガガモ」というのは、冬にシベリヤからやってくるカモさんです。
オナガの分布を極端にいうと、日本・朝鮮半島・中国東部とヨーロッパのイベリア半島にだけいます。ユーラシア大陸の東端と西端とに分かれて生息しているのは、氷河期が原因ではないかといわれています。その日本でも、北海道と近畿以西の人にはなじみがないことは、「飛ぶオナガ」のところで紹介しました。
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