樹液に集まる虫たち。昆虫レストランには、危険もひそんでいます。集まってくる虫たちを食べてしまおうという輩がいるからです。
カマキリが樹液の近くに寄ってきました。樹液にはコガネムシとチョウがとりついています。カマキリが樹液を吸うとは思えないので、狙いはチョウでしょう。案の定、少しずつ間合いを詰めています。
チョウは、カマキリの存在に気づかないのか、ひたすら樹液を吸っています。カマキリはゆっくりと、チョウの目の前にやってきました、いつでも襲える態勢です。突然、2本のカマが伸びました。チョウは音もなくつかまりました。カマを引き寄せて頭からかぶりつくカマキリ。むしゃむしゃ食べています。食べられてしまったのは、サトキマダラヒカゲだと思われます。
ウィキペディアによれば、サトキマダラヒカゲは日本固有種だそうです。ヤマキマダラヒカゲというチョウもいて、どちらもそっくりだそうです。ネットで見分け方を調べてみましたが、かなり難しそうです。東久留米は山ではないので、サトキマダラヒカゲだと思います。
手持ちのポケット図鑑には、「樹幹によくとまり、全然はねを開かないのが特徴」とあります。そうなんです、いつもはねをくっつけています。開くときもあるにはあるのですが、一瞬ちょこっと開いてそれっきり。いまだに開いた写真が撮れません。
さて、思いつきで始めた「昆虫レストラン」も9回を数えました。われながら意外な展開です。5回がいいところだろうと思っていました。しかし、クヌギの樹液もだんだん乾いてきました。気温も低めに推移しそうです。このカマキリで店仕舞いといたします。
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